格オタブログ

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【喧嘩稼業】ネタバレ感想とあらすじ!遂に始まる陰陽トーナメント

https://magazine.yanmaga.jp/c/kenkakagyou/

 喧嘩稼業は2013年より連載が再開した喧嘩商売の続編です。

 作者は木多康昭先生。現在連載中の格闘漫画の中では随一の人気を誇っています。

 前作の続きで、各格闘技の最強を集めた陰陽トーナメントがスタート。主人公佐藤十兵衛は陰陽トーナメントに出場する為に、トーナメント出場者、最強ボクサー石橋に戦いを挑むところから物語はスタートします。

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十兵衛VS石橋戦(1~3巻)

 

 出場権を得るために、世界中の金持ち達が行っている賭け格闘技イベントのアンダーグラウンドに自分と石橋の戦いを賭け対象にして、十兵衛は石橋とホテルの中で戦います。 

 ボクシングの猛者、石橋は殴られれば殴られるほど興奮する性趣向を持っており、十兵衛の必殺技『煉獄』を食らっても、嫌がるどころか、十兵衛のことを『ドSの変態野郎』と認識し、戦いを濃厚なSMプレイに見立てます。

 そんな石橋のメンタルとフィジカルに押される十兵衛ですが、張り巡らせた策略により、最後は富田流の奥義、『高山』を繰り出し、勝利をおさめます。

 

感想

 石橋のキャラが立ちすぎていて、めちゃくちゃ面白かったです。ドMボクサー石橋は情け容赦のない十兵衛のことを『王』と認識し、恐怖しつつも十兵衛との戦いを楽しむさまは、まるで『殺し屋1』の垣原を思い出せました。

 試合の途中、ライバル工藤との電話の内容も熱く、結末もドラマチックでみどころの多い戦いでした。

 

 

工藤VS梶原(4~6巻)

 

 トーナメント出場の決まった十兵衛、そして出場者達は、戦いの舞台であるマカオに飛びます。試合前から各陣営が十重二十重の心理戦を繰り広げ、不穏な雰囲気が漂う中、第一試合、忍術の使い手であり十兵衛の師匠文学に恨みを持っている梶原と、十兵衛のライバルでもある喧嘩屋工藤の試合が始まります。

 隻腕の梶原の忍術の前に苦戦する工藤ですが、工藤は梶原の打撃技『ト辻』を盗み、形勢逆転。しかし、そこで梶原の忍術『屍』を食らった工藤は動けなくなります。

 目まぐるしく変わる形勢の中、最後は工藤が立ちあがり、梶原を倒します。

 

感想

 第一試合から最高でした。馬鹿力が武器の工藤を翻弄する忍術の梶原。

 梶原の必殺屍の仕掛けの謎は秀逸でしたし、それでも立ち上がる工藤に燃えたぜ…

 

 

十兵衛VS佐川徳夫(7~8巻)

 

 日本拳法の使い手で、読唇術を得意とする佐川は相手の嘘を見抜くことに長けており、十兵衛のブラフが通用しません。フィジカルとテクニックでも劣る十兵衛は必死に佐川に食らいつきますが、まったく通用せずにボコボコにされます。 

 しかし、とある策が発動し、形勢逆転。十兵衛の勝利で幕を閉じます。

 

感想

 

 十兵衛の策が発動した時、思わず声がでました『ここでそれを使うかあ・・・!』

 一体十兵衛が何をしたのか、それは是非読んで確かめてみて下さい。この試合はこれぞ喧嘩稼業という試合で、個人的には一番好きな戦いでした。

 

入江文学VS櫻井裕章(8~10巻)

 

 第3試合は十兵衛の師匠入江文学と地下格闘技界最強の男でありながら、前向性健忘のシラットの使い手櫻井。実は、陰陽トーナメントは全て、田島がこの櫻井を監修の前で殺すために開催したことが明らかになります。

 文学は多彩な技で櫻井に挑みます。櫻井は文学の強さを認めつつも、全系統のシラットを使用し、文学を圧倒します。

 それでも諦めない文さんは櫻井に挑み続け、重傷を負いますが・・・

 

感想

 

 実質決勝戦ともいわれていたこのカードですが、櫻井の強さに驚きまくる出場者がいいですね。田島も『完璧と言っていいだろう』と言っちゃってますし。

 それでも諦めない文さんと、親友のカワタクのやりとりも泣かせます。

 この試合は喧嘩稼業史上最大に劇的だった決着ではないでしょうか。

 ちなみに、櫻井のシラットについては以下リンクにまとめています。

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金隆山vs川口夢斗(10〜11巻)

 

 第4試合は最強無敗の横綱金隆山とキックボクサー川口夢斗の試合。

 今大会きっての重戦車対決であり、金隆山は国技相撲の為、川口は自身の家族の為に激闘を繰り広げます。

 これまで、その異常な強さ故に全力を出すことがなかった両者は全力を出して戦い、その中に喜びを見出します。

 しかし、パワー対パワーの試合はお互いに重傷を受け、最後は金隆山が川口の足をへし折り勝利しましたが、勝負のあと、予想だにしない事態が起こり…

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感想

 

 金隆山の覚悟と初めて全力を出せる相手と出会えた喜び、川口の家族を思う気持ちがぶつかりあった名勝負でした。

 特に複雑な家庭事情を抱えていた川口が愛する家族を思い立ち上がる姿は涙なしでは見れません。

 

 

芝原剛盛vs上杉均(12〜13巻)

 

  合気道の達人芝原vs進道塾の創始者山本陸の一番弟子にして、進道塾最強の男上杉。達人対決となった第5試合ですが、上杉の打撃を芝原はかわし、さらに『実戦は当技7割』の通り、打撃でも上杉を追い詰めます。

 達人対決は芝原優勢で進みますが、上杉の完璧な『煉獄』が炸裂。更に芝原の『煉獄破り』も発動。

 最後は上杉の一撃が上回り、上杉が勝ちました。

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感想

 

 喧嘩商売からお膳立てされていた、強者2人の対決で、上杉の完璧な煉獄が発動したのは盛り上がりました。

 完璧な煉獄とは、煉獄は強く初撃を当てなければならないのですが、これが難しく、十兵衛や文学は煉獄の使い手は左鈎突きからしか技が発動できないのに対し、上杉は7種のどの打撃からでも煉獄を発動できます。

 なので、上杉に強い打撃を貰うイコール煉獄のスタートなのです。

 その為、いつの間にか煉獄がはじまっていた展開には寒気がしました。

 そして、芝原の達人技が光り、屈指の名勝負となったのですが、決着も男らしい上杉ならではの最後で非常にハートフルな展開でした。

 

 

まとめ

 

現在、休載中ですが、今後再開した際にはまた解説させてもらいます。

 

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