現在、世界で一番勢いのある格闘技、それはMMA(総合格闘技)と言ってよいのではないでしょうか。皆さまも、その名前は一度は聞いたはずです。
ただ、そのルールや団体、そもそも総合格闘技とはいったいなんなのか知らない方も多いはず。
そこで、この記事ではMMA(総合格闘技)のルール、歴史、団体について徹底解説していきます。
・MMA(総合格闘技)とは
Mixed Martial Artsの略です。
MMA(総合格闘技)とは、Mixed Martial Artsの略であり、その名の通り、打撃、投げ、極めの3種類すべての技を用いて戦う格闘技です。
そのどれもが高い水準を求められるため、まさに総合的にレベルの高い格闘を競技者は追及しなければなりません。
・MMA(総合格闘技のルール)
なんでもありです。ただ相手を戦闘不能に追い込めば勝ちです。
MMA(総合格闘技)は団体によって多少のルールの差はあれど、基本的にはルールはなんでもありです。ただ、「目突き」「金的」「頭突き」「指での首絞め」「頭から垂直に投げる技」などの危険な技は禁止されています。
・MMA(総合格闘技の歴史)
総合の歴史は非常に複雑です。というのも、なんでもありの殴り合いとは最も原始的なルールであり、総合格闘技のルーツとなるようなものは世界各地で同時多発的に発生したこともあるからです。その為、ここでは簡易的に古代から現代にいたるまで、歴史順にその変遷を説明していきます。また、このブログでは日本MMAの歴史と題して日本における歴史を紹介してきました。そちらも参考にしてもらえれば幸いです。
日本MMAの歴史・・・⑥
古代
最も古い総合格闘技は古代ギリシアのパンクラチオンだとする説があります。
古代オリンピックの競技であり、ルールはなんでもありの殴り合い。死者も多く出たと言われている格闘技であり、そのため古代では死者の少ないレスリングなどが発達していくようになります。
そして、パンクラチオンのようななんでもありの戦いよりも、競技者の身体の安全を考えたり、または武器に対抗する為、など国、地域によって最も適した形の格闘技が発生していきます。
日本では最古の総合格闘技は神話上(紀元前23年とする説もあり)の野見宿禰と当麻蹴速の相撲が有名でしょう。当時の相撲はなんでもありの勝負で、この試合の決まり手は野見宿禰が蹴速の腰骨を踏み砕いたことだと言われています。
近代
19世紀ごろになると、以上のように世界各地で発生し、高度化していった格闘技同士が対抗戦を行う『異種格闘技戦』が世界各地で行われるようになっていきました。しかし、それらはあくまで交流戦の意味合いが強く、現在の総合格闘技と言えるものではありません。
現代の総合格闘技はどこから始まったのか、UFCの代表ダナ・ホワイトはブルースリーが始めた『ジークンドー』こそ総合格闘技の始まりとし、ブルースリーのことを『総合格闘技の父』とよんでいます。
しかし、現代の総合格闘技にもっとも強い影響を与えたのは、ブラジリアン柔術であると言ってよいでしょう。
・ブラジリアン柔術とは
柔道家の前田光世が世界各地を武者修行した末、ブラジルにたどり着き、その地で柔道を教えたのがブラジリアン柔術のはじまりです。
柔道を教えてもらった、グレイシー一家は後に、ブラジリアン柔術の一大流派『グレイシー柔術』の開祖となります。
グレイシー一家はその強さからブラジルの地で名声を得るに至り、その強さを聞きつけたアメリカのプロモーターにより、世界最強を決めるノールールの格闘技大会UFC(Ultimate Fighting Championship)が93年に行われ、UFCは今尚続く最強の格闘技団体として世界に君臨しています。
第一回大会はグレイシー一族のホイス・グレイシーが優勝し、世界中で柔術旋風を巻き起こします。
その頃、日本でもUWFと言う、打・投・極を軸にした本格プロレスを標榜した団体が台頭しており、その中でもリーダー的なそんざいだったのが、前田日明と髙田延彦です。
このUWFの思想は今日の総合格闘技に非常に近いものでありました。
後に、グレイシー最強の男、ヒクソングレイシーと髙田延彦が激突。
その舞台の名がPRIDE。このPRIDEが、世界中で総合格闘技ブームを巻き起こすのでした。
・団体について
かつては世界最強の団体はPRIDEでしたが、2007年に消滅。
現在でも続くUFCが今では世界最強の団体として君臨しています。
他にも、アメリカではベラトールと言う団体が2番手としてUFCに追随しています。
ヨーロッパではKSW、アジアではONEchampionshipがメジャー団体として存在しています。
日本最大の団体(正確には団体ではないのですが)はRIZINです。
・まとめ
総合格闘技は攻め手が多く、最後まで大逆転の可能性があるのが見所です。
とても面白いので、興味があれば是非見てください。