ブフはモンゴル相撲を指す言葉であり、モンゴルの国技です。
一体その歴史や特徴、そしてなぜモンゴル力士が強いのか、この記事で徹底解説していきます。
ブフとは
元はモンゴルの神事でしたが、軍事目的で広く普及しました。
元々はモンゴルの神事でしたが、チンギスハンが戦闘能力を高める方法として、ブフが効果的であると考え、ブフの普及に一役買いました。
現在、ブフは軍事目的で利用はされていませんが、今尚その文化は根強くモンゴル国内に残っています。
ブフは大別して二種類あります。モンゴル国で行われているハルハ・ブフと中国・内モンゴル自治区で行われているウジュムチン・ブフです。
ウジュムチン・ブフ…足の裏以外を地面についたら負け
ハルハ・ブフ…ひじ・ひざ・頭・背中・お尻が地面についたら負け。
ハルハ・ブフは年に一度ナーダムと呼ばれる大会があり、総勢512人によるトーナメントが行われ、体重による階級わけや時間制限はありません。
ブフの強さについて
ブフの選手は日本の大相撲で大活躍するほど強いです。
皆さんもご存知の通り、朝青龍関を始め、白鵬関などモンゴル出身の名横綱が多く生まれました。モンゴル出身力士は無類の強さで大相撲で伝説的な記録を打ち立てましたが、一体なぜここまでの強さを誇ったのでしょうか?
ブフの特徴を紹介しながら、この疑問を紐解いていきます。
・競技人口
ブフの競技人口はとにかく多いです。
ブフの力士は総勢6,000人いると言われており、大相撲の力士が650人であることを考えると、その競技人口は10倍です。
単純にモンゴル国内での競争が激しく、その中でもエリートが日本にやってくるので、モンゴル力士は選りすぐりの最強戦士なのです。
・環境の違い
モンゴルは騎馬民族の国であり、乗馬がポピュラーです。
モンゴル人の生活には馬とのかかわりが強く、子供のころから乗馬をする為、バランスや筋肉が付きやすいと言われています。また、日本で活躍することは大金を稼ぐチャンスでもあり、子どもの頃から日本の大相撲で活躍することを夢見て努力する力士達も多く、そのハングリー精神の違いも彼らの強さの要因のひとつでしょう。
モンゴル出身の力士達
ここではモンゴル出身の力士を紹介したいと思います。
・朝青龍
超スピード出世で22歳で横綱になった平成を代表する大力士。
連勝記録35回、連続優勝7回。記録は数え上げたらきりがないほどである。しかし、現役時代、その苛烈そのものの性格で、度々物議をかもした。その無頼漢ぶりも相まって今尚根強い人気がある。まさに憎まれっ子世にはばかるを地で行く男である。
白鵬は朝青龍のことを『反面教師にしました』と語っており、朝青龍本人も『彼は僕の姿を見て成長していったと思います』と言っている。
・白鵬
幕内優勝の最多回数、横綱在位の最長期間、幕内通算勝利の最多回数、大相撲通算勝利の最多回数、幕内全勝優勝の最多回数を持つ戦後、いや、史上最大の大横綱と言っても過言ではない人物。
まさに白鵬の前に白鵬なく、白鵬の後に白鵬なし。野球で言うと王貞治レベルの男である。
朝から晩まで相撲のことを考えている相撲星人であり、取り組みを録画して全部見て研究しており、寝ても覚めてもどころか、夢の中でも相撲しているんじゃないか?と言われていた。尚、口も達者で相撲解説も面白いので要チェックである。
白鵬は『勝つことが横綱として一番のファンサービス』と言い切っており、その勝ちに徹した姿勢は一部のファンから否定されていたが、俺は嫌いじゃない、むしろそう言う姿勢が好きだったぞ。
まとめ
この記事ではブフの特徴や歴史、モンゴル出身の力士について解説しました。
以下まとめです。
・ブフはモンゴルの国技
・ブフはシビアな世界
・ブフはモンゴルの人々の生活に根付いている。
・モンゴル出身力士は強い
今後、大相撲を見る時はモンゴル人力士に注目して是非見てください。