RIZINで大活躍している朝倉未来選手は日本史上一番自己プロデュースに成功した選手といえるでしょう。
その知名度は格闘技ファンのみならず、一般人にも広く知られています。
その為、彼に対するさまざまな意見がネット上で飛び交っていますが、果たしてどの意見が正しいのか?
彼の経歴、強さ、YOUTUBEでの活躍、アンチが多い理由など、この記事では格闘技好きの目線で徹底解説していきます。
・経歴
92年に愛知県豊橋市で生まれ、幼少期は空手、相撲を習っていました。
中学校に進学すると素行が悪くなり、高校では傷害沙汰を起こして退学処分となりました。
その後、社会人をしながら暴走族の副総長として喧嘩にあけくれましたが、16歳の頃、無免許運転で少年院に収監されます。
退院後は格闘家を志し、格闘技団体DEEPや前田日明プロデュースのTHE OUTSIDERに出場し格闘家として頭角を現します。
2018年から主戦場をRIZINに移し、怒涛の快進撃を見せます。
日沖発、リオン武、ルイス・グスタボ、矢地雄介、ジョン・マカパなどの強豪を撃破し、RIZINで7連勝するなど強さを見せつけました。
しかし、2020年RIZIN初代フェザー級王座決定戦で元修斗チャンピオン斎藤裕選手に敗北。更に2021年にはクレベル・コイケ選手に敗北。
と大舞台での敗北を経験します。
2021の大晦日で斎藤裕選手と再戦し、見事勝利を収めました。
・フィトスタイル
カウンターが得意なストライカースタイルです。
朝倉未来は打撃が得意な選手です。特にカウンターに定評があり、相手の打撃に合わせてカウンターで重い一撃を食らわせ、数々の強敵を倒してきました。
彼の強さの秘密は個人的には2つあると思います。
1つは、分析力。
試合前に相手選手をよく研究しているのが、彼の言動から見受けられます。
相手の癖や、ファイトスタイルをよく研究し、相手の弱点を突く戦い方、そしてそれを忠実に実行するメンタルの強さは彼の強さの秘訣と言っていいでしょう。
2つ目はテイクダウンディフェンス力
彼は幼少期相撲をやっていた経験からなのか、腰が重いです。
ストライカーにはタックルして寝技に持ち込むのが定石ですが、タックルをしても容易に朝倉未来は倒れません。
・強いの?弱いの?
日本国内ならば上から数えた方が早いでしょう。
SNSを見ていると、よく『朝倉未来は弱い』と言う書き込みを目にしますが、客観的に見た時、彼のことを弱いと言ったならば、日本の格闘家はほぼ全員弱いことになります。国内の強豪相手に連戦連勝した実績を考えるならば、国内トップクラスの実力があることはまず間違いありません。
ただ、世界レベルで見ると、いい選手どまりであることも否定できません。
海外のランキングサイトなどを見ると、まあ100位以内には入るかな?と言ったところです。
事実、彼を倒し、日本国内で朝倉未来選手を倒したクレベルコイケ選手を倒した、マテウス・ガムロット選手も世界最大の団体UFCでは敗北を喫しています。
それだけ世界の壁は厚いということです。
・アンチが多い理由
では、なぜそこまで強くてカリスマ性もあるのに、アンチが多いのかと言うと、これは彼のビックマウスが原因であると推測できます。
・マックス・ホロウェイ(元UFCチャンピオン)と実力差はない
・AJマッキー、パトリシオピットブル(両者共に世界第2位の団体ベラトールのスター選手)に負ける気がしない
など、強気な発言も多く、その為、それをよく思わない格闘技ファンは朝倉未来選手が負けるとことさら声を大にして彼を非難するのです。
(ちなみに、これは個人的な感想ですが、朝倉選手がホロウェイやピットブルと戦ったならば、90%くらい負けると思います。それくらい彼らは強いです)
また、彼のYOUTUBEの人気企画が『町の喧嘩自慢と対決する』といったもので、素人のヤンキーをボコボコにするというものです。
格闘家ならば、身に着けた技で素人を倒すのはいかがなものか?
ザコ狩りしているだけなのでは?
など、辛辣な意見が飛んでおり、また、そう言った過激な企画を面白がり、彼のやることなすこと全肯定する熱狂的なファンが多くいることも、火に油を注ぐ原因のひとつになっています。
更に、格闘技イベント、ブレイキングダウンの運営にも携わっており、ブレイキングダウンの過激さや、運営ではなく選手として頑張って欲しい、とさまざまな意見が飛び交い賛否両論を呼んでいます。
・YOUTUBEについて
とは言え、彼のYoutubeは大人気であることは間違いなく、現在(2022年11月)彼のYOUTUBE登録者数は300万人近くいます。
彼のYoutubeの人気を受けて、多くの格闘家がYoutubeなどで自己発信するようになったことを考えると、やはりその影響力ははかり知れません。
また、彼から格闘技を知ったという格闘技ファンも多く、彼のスター性なくして現在のRIZINの人気はなかったのは事実であり、平成後期、令和を代表する格闘家の一人であることを否定することは難しいのではないかと思います。