戦火が絶えないイスラエルで生まれた格闘技。それがクラヴ・マガです。
クラヴ・マガは超実戦的な格闘技であり、現在イスラエル軍でも採用されている軍隊格闘技です。
果たして、クラヴ・マガはどんな格闘技なのか、歴史は?その強さは?
今回はそんな疑問に対して徹底解説していきます。
クラヴ・マガとは
生きるための実戦格闘技
前述のとおり、軍隊格闘技であるため、とても効率的かつ実践的です。
例えば、クラヴ・マガは人間の本能的条件反射(例えば首を絞められたり、拳で殴られたときに身構えたり)を基本動作に取り入れており、そのためパニックになっても自然に技を繰り出せるように作られています。
また、実戦で使える為に、習得に時間を要さないのも特徴の一つです。
今ではイスラエルの州兵が習得するのはもちろん、国民の護身武術になっているほか、一時はハリウッドセレブの間でも流行しました。
なおかつ、映画でもクラヴ・マガが用いられるシーンは多く存在し、『ボーン・スプレマシー』や『マトリックスシリーズ』でも見ることが出来ます。
クラヴ・マガの特徴について
クラヴ・マガには6つの指針があります。
クラヴ・マガには6つの指針があり、
・いかなる脅威も無効にする
・防御から攻撃へと素早く移行する
・怪我を避ける
・その場にあるものを武器として使う
・急所を攻撃する
・体の自然な反応を利用する
以上です。いかに実践的かご理解いただけたでしょうか?
クラヴ・マガには「レッゼフ」と呼ばれる連続攻撃があり、レッゼフは相手を無力化するまで続きます。
また、クラヴ・マガの訓練はあらゆる最悪の場面を想定して行われます。
例えば、狭い路地で戦う、複数人と戦う、闇の中で戦うなど、そのどれにも対応できるような訓練を積むのです。
クラヴ・マガの歴史
クラヴ・マガの創始者はイミ・リヒテンフェルトです。
イミはスロバキアで1930年代にファシストの暴力からユダヤ人の隣人を守るために、クラヴ・マガを創始しました。彼はナチスの迫害によってパレスチナに移住。その後はイスラエル建国の為に戦い、軍人や市民にクラヴ・マガを伝え、現在の姿になりました。
クラヴ・マガの使い手
漫画喧嘩稼業にクラヴ・マガの達人イミが登場しました。
まとめ
この記事ではクラヴ・マガの特徴や歴史を解説してきました。
以下まとめです。
・クラヴ・マガは生きる為の実戦格闘技である
・クラヴ・マガは人間の本能的条件反射を基本動作に取り入れているのでパニックになっても自然と使える
・クラヴマガは常に最悪の場面を考えて使用される
・クラヴ・マガはナチスと戦う為に作られた
クラヴ・マガは一見すると、残酷で、競技性はなく、殺すか殺されるかの場面で使われる格闘技であります。しかし、それだけ中東地域に生きる方々が過酷な歴史をたどってきた証拠でもあり、とても興味深い格闘技であると思います。
また、護身術としても優秀であり、習得するともしもの時に使えるかもしれませんね