エスクリマ(カリ、アーニス、アルニス)はフィリピンで生まれた格闘技です。
その歴史的な経緯から多くの軍や警察で採用されている格闘技であります。
基本理念は『武器が骨がなく、皮膚も無く、痛みを感じない。エスクリマはあらゆる物を武器として効果的に使う基本と論理的な考え方を教える』であり、まさに戦闘技術であり、フィリピンの国技でもあります。
この記事ではそんなエスクリマの歴史、特徴、映画で見られる理由などについて解説していきます。
・歴史
口伝が主だった為、詳しい起源や歴史は明らかになっていません。
ただ、16世紀にフィリピンにやってきたスペインの征服者相手にフィリピンの人々はエスクリマを用いて戦ったことは史実として残っています。
その後もフィリピンを襲う度重なる戦争を経て体系化されていきました。
この過程はシラットによく似ていますね。シラットはオランダの侵略者と戦う際に用いられました。
・特徴
武器術が基本ですが、徒手による技術もあります。
エスクリマは基本的に棒術、もしくは短剣術を指すことが多く、使い手は短い棒で呼び動作を小さくし素早く相手に打ち据える練習をします。また、徒手による戦闘技術も数多くありますが、戦争によって高度化していった背景から、徒手の攻撃の中には目つぶしや噛みつきなど危険な技も中にはありました。
特徴的なのは軍隊格闘技であり、短期間で習得可能である点です。これは同じく軍隊格闘技であるクラヴ・マガに似ていますね。
・エスクリマと岡田准一さんについて
V6の岡田准一さんはエスクリマ(カリ)に関して達人級の腕前であることはどうやら事実の様です。
2007年から始まったドラマ・映画シリーズで岡田さんは要人警護のSP役を演じ、その過程でエスクリマを習得したようです。その様子が以下動画。
岡田さんはその後、エスクリマのインストラクター認定を受けたらしく、相当な実力者であることはまず間違いないでしょう。
さて、ではなぜSPでエスクリマを使うことが決まったのかというと、それは2002年に公開された映画『ボーン・アイデンティティー』を皮切りにアジアアクションが再評価され、世界的なアジア格闘技ブームが巻き起こったことが要因の一つです。
2000~2010年のアクション映画には多くエスクリマが使われているシーンがあるのでチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。
SPの岡田さん・・・しっかし、イケメンだなあ…
・まとめ
この記事ではエスクリマについて解説してきました。以下まとめです。
・エスクリマはフィリピンの国技
・エスクリマは戦争により高度化、体系化されていった
・エスクリマは軍隊格闘技で世界中で採用されている。
・エスクリマは多くのアクション映画で採用されている。