カラリッパヤットゥとはインドで3000年以上前に生まれた武術であり、あらゆる武術の母体と言われています。
この記事ではカラリッパヤットゥの歴史や、地域の特徴を徹底解説し、更に少林拳との繋がりについても紹介いたします。
カラリッパヤットゥとは
インドで生まれた最古の武術です。
カラリッパヤットゥはインド生まれの武術で古い歴史があり素手、武器を使った多様な技術があります。更に精神性の要素がとても強い格闘技であり、神々を敬い、祈りを捧げることは必須であると考えられています。稽古は専用に作られた『カラリ』で行われます。
そこで、弟子たちは師匠に指定された技を一日中訓練し続け、最終的にはカラリッパヤットゥの七つの特質である『強さ』『忍耐力』『指揮力』『姿勢』『訓練』『動作』『発声』を向上させることです。
カラリッパヤットゥの歴史について
3000年以上前に出来たと言われています。
伝説では、3000年以上前に創始者パラスラマが戦争を終えたのちに、寺院を設立。その寺院を悪魔から守る為にカラリッパヤットゥを創り上げたと言われています。
戦いと舞踊と密接な関係を持ち、現代ではその技術体系に打撃、投げ、組みなど様々な要素が組み込まれています。
イギリス植民地時代には禁止されていましたが、現代ではその人気は戻っています。
カラリッパヤットゥの特徴について
カラリッパヤットゥは北部、中部、南部で別れています。
カラリッパヤットゥは北、中、南の3地域で流派が分かれており、それぞれで特色があります。
北部派・・・武器の技術に重点を置いている。すべての生物に存在するエネルギー『プラナ』の理解が必要不可欠である。
南部派・・・素手での技術に重点を置いている。その為、スパーリングなどを特に重視している。最終目標は敵が武器をもっていようが、いまいが自分の身を素手で護ることである。
中部派・・・北部派と南部派の特徴を併せ持つ独特の練習が非常に多い。グラウンドの多様な技術が特徴的。
少林拳との繋がり
達磨大師がカラリッパヤットゥの使い手で中国に渡って、少林拳となった。
だるまの元になった仏教徒、達磨大師はカラリッパヤットゥの修行者であり、彼はインドでの修行の後、中国の少林寺の裏山に居を構えることになります。
その際、現地の中国の方に教えたカラリッパヤットゥが後の少林功夫となったと言われています。
まとめ
この記事ではカラリッパヤットゥの歴史、特徴、少林寺との繋がりについて紹介いたしました。
以下、そのまとめです。
・カラリッパヤットゥはインドで生まれた武術
・カラリッパヤットゥは精神性が重要な武術
・カラリッパヤットゥは3000年以上前に出来たと言われている
・カラリッパヤットゥは北部、南部、中部の三か所で流派が分かれている
・カラリッパヤットゥが中国に伝えられたのが少林寺
カラリッパヤットゥは奥が深く、調べれば調べるほどその歴史や技術体系に圧倒されます。最新技術と最古の教えが入り交ざった不思議な武術。それがカラリッパヤットゥです。